こんにちは。ぽっぽ通信です☆
いつの間にか、すっかり秋模様となってきました。
高く澄んだ空を見上げて、大きく深呼吸したくなるような気持ちいい季節ですね。
先月のぽっぽ通信で、園庭の花壇を紹介しましたが
今回は、花壇から始まった子どもたちの姿を紹介します。
年中のTくんが、すり鉢を持って、色水を作りたそうな様子でした。
お友だちが作っているのは知っていたけれど、まだ自分で作ったことはありません。
そこで保育者が
「一緒に色水を作ってみる?」
と声をかけると、
「うん!!」と、目をキラキラとさせました。
Tくんに、しその葉を渡しました。
「小さくちぎって入れてごらん」
しその葉を、ゆっくりと丁寧にちぎってすり鉢に入れていくTくん。
初めて触るものへの興味と、緊張している表情が見られます。
そして、ガリガリとすりこぎで潰していいくと、少し葉っぱの様子が変わっていきます。
(こんなふうになるんだ!?)と知って、驚いている様子でした。
「そろそろ水を入れてみる?」
「わかった!!」
水道まで走って行きます。
大きな期待で、胸がワクワクしています(^^♪
蛇口を少しだけひねり、ほんの少しづつ何回にも分けて水を入れます。
(どれくらいかな?)(もうすこしだいじょうぶかな?)
(もう、これくらいでいいか!)
水を入れることによって、少しずつ少しずつ変化していく様子をよく見ていました。
「できたぁー!!!」
初めて作った色水。
保育者は「うん!できたね!」と喜びを共感します。
最後にビニール袋に入れて、満面の笑みです♪
「せんせい、みてみて!」
自分で作った満足感と達成感。とっても嬉しそうでした♫
感情は、五感の感覚によって生み出されるんですね。
Tくんの色水を見たHくんが「つぎ、かして。」とすり鉢を受け取りました。
Hくんも、色水作りは初めてです。
(あれ?どうやってつくるのかな・・・)と、戸惑った様子でした。
すると、Tくんが猛スピードで走って行って、
しその葉を1枚持って来てHくんに手渡して
「このはっぱをちぎるんだよ!」
と、優しく丁寧にHくんに教え始めました。
自分で作ったという自信が、教えたいと思う心に繋がったんですね(^_^)
もうここに大人は必要ありません。
子どもたちの間で色水作りが広がっていきました。
お友だちに共感したり、励ましたり、
助けてもらったりすることを感じながら関係性を築くことが、
将来、大人になってからの社交性や、思いやりにつながる大事な力となります。
花壇には日日草もあるのですが、
日日草の花はこんなふうに綺麗なままポトリと落ちます。
それを園庭のテーブルに置いてみました。(誰か気づくかな?)
すると年長のSちゃんがすぐに見つけて
「おはなだー!」と手に持ってクルクルと回してましたが、
「せんせい、かみにつけて♪」
と、持ってきました。
まわりの先生から
「わー、素敵よ♪」「似合ってるね♪」と声をかけられたSちゃんは
パァーっと輝いた笑顔を見せて、照れくさそうに走って行きました。
まわりの先生が見てくれている、褒めてくれて嬉しい♡
温かくて幸せな気持ちになったんじゃないかな♪
子どもたちが自分で考えて行動しようとする意欲を、保育者はさりげなく援助し、
必要な言葉を選んで関わっています。
ひとりひとりの行動や表情から読み取れるものから成長を感じながら、
次のきっかけ作りをしていきたいと思います。
次回は 10月30日(金)を予定しております。